死んだら、つまり肉体から去った後、人はどうなるのでしょうか?
やはり地上に生まれた目的がありますので、目的を達成したのかどうか、克服したのかどうかによってそれぞれ違う結果になることはご想像できるかと思います。
気をつけなければならないことは、霊界と幽界はバイブレーションが違う、ということです。
霊界とは、無限の宇宙意識に到達した魂の帰還する高い波動である実相の世界です。
幽界とは、物質界よりも若干軽いバイブレーションで地上と同じく現象である仮想の世界です。
ほとんどの方は自分が人間であることを疑わなかったり、もしくは学びの途中で肉体との同一視を克服しきれなかった場合は、死後、霊界ではなく幽界へと旅立ちます。
意識は途切れることなく続きますが、肉体は古くなればその都度脱ぎ捨て、火葬や埋葬をして質料を気体に返還していきます。
そして時期が来るとまた母親の羊水の中に水様質量として宿って再び地上に降りてくる、という循環を繰り返すのです。
釈迦の言葉「生老病死」の四つの苦しみの中で、なぜ生まれることが苦しみなのでしょうか?
目覚めた魂は地上を卒業し再び肉体に生まれる必要がないけれども、目覚めなければ何度でも地上に生まれてくる、それは苦しみである、と説かれたわけです。
死後はそれぞれの意識レベルにあった波動の世界に還るため、同じ意識レベルの者同士が集まります。
そのためやはり、霊的に成長するためには様々な体験が可能なこの現象界が必要なのです。
霊とは、形を表し、支え、持続させるエネルギーの事であり、生命エネルギーを「霊」と表現しているのですが、遍満する宇宙エネルギーは鉱物、植物、動物、人間、全ての形に霊は宿っています。
したがって、実際には除霊する、ということはできないのです。
また、死んでから霊になるわけでもありません。
今、既に霊なのですから肉体を持っている今、どのような意識と行いで毎日を過ごしているか、積み重ねで結果が変わってきます。
偶然この記事を読まれる方はいらっしゃらず、全ては必然です。
現れている自分から表している自分へと、皆さんと共に歩んでいけたらとても嬉しいですね。